日本のゴミ事情

こんにちは、kay(ケイ)です!
先日久しぶりに
自国へ戻ってしまった
友人とビデオチャットを
してみました。
彼は日本での生活を
とても懐かしんでいて
なるべく早く日本へ
戻りたい、と話していました。
「自分の国の方が
落ち着くんじゃないの?」
と聞くと
「逆カルチャーショック」
なるものにやられているらしい。(笑)
日本で当たり前に
日本のユニークさを
体験していたので
自国に戻ってみると
「日本はこれがあったのに
何で自分の国にはないの?」
と言うような引っかかりが多く
積み重なった不便に
疲れてくるそうです。
けれど思い返せば
最初に来日した時は
全く逆の驚きの連続だったとか。
今日もお付き合いください。
IMG_3372.jpg

例えばアメリカ

彼が来日した時に
一番、閉口したのが
「ゴミ出し」だったそう。
3年間の間に数カ所住んでみて
引っ越すたびに悩んだらしい。
彼はアメリカ人で
アメリカ国内でも数カ所の
全く異なる地域に
住んだことがある。
アメリカではほとんどの州が
同じだと思うけど
世帯ごとにでっかいゴミ箱があって
その中にぜーんぶ入れる。
ビンもカンも紙も生ゴミも
ぜーんぶ、である。
週に1回とか、一定の周期で
収集車が回収に来て
収集車のアームリフトで
ザバッと収集車に開けていくのだ。
全く同じ光景を
私は日本でも見た事がある。
米軍基地の中である。
その時に付き合っていた
ボーイフレンドが
毎週末、基地内に泊めてくれたのだが
(ナイショでね)
週末、みんなでお酒を飲んだ後
そこら中に散らばった
各種ゴミたちを
ぜーんぶいっぺんにゴミ箱に
叩き込んでたのだ。
もちろん、週末に限らず
それが日常なんだけど。
当時は思いやり予算なんて
考えもしてなくて
「あのゴミを分別すんのは
どっちの国の人だろ?」
くらいにしか思わなかったが。
とにかく友人は
そんなアメリカで育ってきた人なので
引越し自体はお手の物だったが、
日本での「ゴミのルール」は
かなりハードルが高かったようだ。

例えばウチと実家

現在、私が住んでいる町では
ゴミが13種類に分けられている。
日本人の私でも
中々に、細かい。と思う。
まず、ゴミを出す際には
必ず自治体専用の
ゴミ袋を購入すべし。
ほとんどの皆さん、
当たり前と思われるだろうが
実はこれ、自治体によるのよね。
私の埼玉県の実家は
透明か半透明なら
何の袋でもよかった。
さらに今の町へ来て驚いたのは
可燃ゴミと容器包装プラスチックが
完全に分かれている事だ。
もっと言えば古紙を出す日に
古布という項目もある。
つまり可燃ゴミといえば
紙、布さえも全て分別されるのである。
実家の自治体は
それら全部を「可燃ゴミ」
としていたので
(新聞紙や段ボールなど
リサイクルできるものは古紙)
透明か半透明の袋で
週に2回、ほとんどの物は
出せるようになっていた。
だって全部燃えるもんね(笑)
同じ国内でも場所によって
こんなに違う訳だから
そりゃあ、外から来た人は
混乱するよねえ。
46ff86ed6b31d8c3b0f9a5f9948ce66b_t.jpeg

何で同じ国でこんなに違うのだ?

さて、それでは
どーして日本国内で
こんなに違いが出るんだろう?
今、話題の「環境利権」
様々あると思うけど、
大きな要因は
やはり「焼却炉」にある。
日本の技術はやっぱり凄くて
実家のある自治体の焼却炉は
プラスチックなどを
燃やしても、有毒なものが
煙の中に混じらないのだそう。

平成14年に

排ガス高度処理施設整備工事

というのを行なったそうだ。
隣の市に至っては
焼却炉の熱を活かして
市営の温水プールが
あったりもする。
そうか、じゃあ
最新の焼却炉がない自治体は
一生ゴミ袋を買わされて
きめ細やかな分別を
各自でやんなきゃいけないのね。
と思えば、調べていくと
ゴミの規制が厳しくなってから
可燃物の着火が悪くなったんだとか。
つまり、炉に入れて火をつけても
燃えて他に火を移すゴミがないわけ。
だって古紙や古布もそうだけど
包装容器のプラなんて
一番燃える素材だもんね。
几帳面な日本人にキッチリと
分別された生ゴミばかりでは
火がつかないのも当然か。
だから捨てる方が
どんなに分別していても
焼却炉で火がつかなければ
結局、灯油などをゴミにかけて
燃やしているのだそう。
石油製品のプラスチックはダメで
灯油かけるのは仕方ない、なんて
何のために分別してんのか(笑)
でも「ゴミ問題」には
色んなカラクリがあって
日本人でも意味がわかんないのに
これを外国人に強いるのは
なんか、すいません。って思うのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました