戸籍とドラマ

筆書き戸籍 未分類

こんにちは、「肩書きなしの日本人」kayです!

私は海外ドラマが好きで
たくさんのシーズンを
まとめて一気にみるのが大好きです。


10代の頃から
日本のテレビで放送していた
アメリカのsitcomをはじめ
今まで多くの作品を見てきました。


多感な頃から
アメリカかぶれな私ですが
先日、本当に久しぶりに
日本のドラマを見ました。


「JIN」というドラマなのですが
皆さん、ご存知ですよね?


お恥ずかしい話ですが
このドラマや原作漫画の存在を
つい最近まで知らずに生きておりました。


なぜ知れたのかと言えば
YouTubeのショートで
おすすめが上がってきたからです。


あれは一つを最後まで見ると
同じ投稿者のものが
どんどん続けて出てきます。


本編を見る前に
おおよそのストーリーを
ショートだけで把握してしまい、


それでもやっぱり面白そう!
と思ったところでUNEXTの
リトライキャンペーンのお知らせが。。


スマホってやっぱり音声拾ってますよね~^^;
って話はまたいつか。


とにかく見たいしさっそく登録。
そして、見ました。なんと2日半で!笑


や~~~、面白かったなあ。
キャストもねぇ、良かったなぁ。。


でね、このドラマ調べたらなんと2009年。笑


なのでネタバレ気にせずお話ししますが
現代のお医者さんが
幕末の江戸にタイムスリップする話。


私は日本史があまり得意でないのですが
「現代の人が江戸時代に行く」
というこの設定のおかげで


なんだかすごく親近感が湧いて
当時の状況をもっと身近に感じたんです。


で、登場人物が
和紙に筆で文(手紙)を書くシーンが
ちょこちょこ出てくるんですね。


その様子で
ふと思い出したことがあるので
お話しようと思います。


今日も最後までお付き合いください。



お家の戸籍謄本て、見たことありますか?


皆さんは筆書きの戸籍謄本て見たことありますか?


私の家の両親は
母の妹が亡くなった時に
それぞれの戸籍を追って
調べたものを見せてくれました。


私の家は両親とも
早くに父親(私の祖父)を亡くし
二人の母がそれぞれの5人兄弟を育てています。


私にとっては祖母に当たる
彼女たちの戸籍はなんと
毛筆・手書きのものでした。


今は全て文字入力で
データ化されているかも知れません。


けれどそれを見た時に
なんだか歴史がぐんと近くなった、
そんな気がしました。たった2代前なのに。。


ま、私は50代なので
両親が80代、祖母たちは
生きてたら100歳ちょっとです。


私は戦後の高度成長期と
物質社会の申し子なので
半分以上はアメリカの価値観に育てられてます。


今になってGHQの政策がわかってきて
3Sとか小麦とか、母子手帳とか
なーんも考えずに随分浴びてきたなーと思いますが


最近どーしても
これはやんない方がいんじゃないの、
いや、元々日本人とは親和性がないんじゃないのと
思うことが増えてきました。


その一つが「夫婦別姓問題」です。


うわ、めんどくせぇ。って思った人、
もう少しだけ付き合って。笑

頭に浮かんだ3つの疑問


まずね、3つの素朴な疑問が湧いてきたんです。
それがまず下の2つ。

①わざわざ変える必要ある??

だって今って法的にも実生活でも
女性が望めば旧姓使えるようになってるでしょう?
通称、と言うのかな。

それにこんなにスムーズに、
しかも数代遡って
自分の出自を確認できる仕組みってないでしょう。

それにさ、戸籍があるから
背乗りとかも判明するんじゃないの?


②逆になんでそんなに無くしたいの?

有名なYouTuberとかコメンテーター達が
「何で戸籍に執着するのかわからない」
「ただのデータじゃん」みたいなこといってるけど、

なんで急に一斉に言い始めたんだろ?笑
古いメディアで全く同じ内容の
ニュースが流される、はあったけど

最近はネットの中でも
同じ現象起きてるな、って思う。

これを推してる人たちは
逆になぜそこまで無くしたいんだろう。。。

変えろっていう人たちは
女性を慮るようなこと言ってるけど、

女性が差別されるものだからってことなら
本当にごめんだけど、男は黙っとけって思う。笑

だって戸籍で差別されてると感じるなら
私たちが女性が声上げるべきだし。

かといって「夫婦別姓」を叫んでる女性たちは
自分が同性であることが
恥ずかしくなるような人ばっかりという現実。笑

通称がパスポートにすら使える以上
「女性の社会進出」の障壁は
苗字の問題じゃないんですよ。


一番大事な3番目の疑問

③自分の戸籍謄本みろ

これは法律とか差別度外視で
感情面だけのお話。

でもね、
意外とこれが一番大事だと思う。

実際に生きていた自分たちの
ひいお爺さんとひいお婆さんとかが

本当に明治とか大正って時代をつないで
両親が生まれてるんだって感じられる。

筆で書かれたその戸籍を見れば
私たち日本人全員が

もれなく歴史の生き残りだってことを
自分のこととして実感できる。

だって歴史ドラマの話じゃなくて
自分自身の家族だもんね。

で、ここが一番問題なんだと思ったの。

夫婦別姓賛成の人たちは
「個人の尊重」とか言うでしょう?

「夫婦が自由に姓を選択できるため
個人のアイデンティティや意思を尊重できる。」
とかね。

個人のアイデンティ(帰属性)を
尊重するならなおさら自分がどこからきたのか
よおく見つめ直した方がいい。

勘当されても養子に行っても
戸籍は残るんですよ。

私は生き残りのくせに
前の代の人たちが何をしてきたか
調べようともしなかったなって
大変に反省しているところです。

でも多分、私くらいの戦後世代から
多くの日本人の頭の中で
歴史は断ち切られてると思う。

戦前の世界はまるで別の世界で
自分の祖母や曽祖父は
大河ドラマで見てる人たちと同じくらい遠い。

少なくとも
今までの私はそうだったと思う。
こうやって自分の帰属性を失ってきたんだなぁ、と。

本当は人間て「自分がどこからきたのか」を
考えちゃう生き物だけど

それを考えないようにしてきたのか
させられてきたのか。。。

とにかくね、筆書きの戸籍には
そういうことを考えさせる力と
絶対的な答えがあるのよね。
2代前とか目で見れちゃうわけだから。

便利と合理とお金だけで
全て解決していこうって

やっぱり無理があるし、
日本的じゃあないんですよ。

夫婦別姓賛成な
メリット言えとか反対ならエビデンス出せ、
とかそういうことじゃあないんです。

ただ、
一度ご自身の戸籍をじっくりご覧になって

何か感じるところがないか
確かめてみてほしいんです。

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