テレビの現在

こんにちは、kay(ケイ)です!
最近の私の贅沢は
レコードを聴きながら
ネットサーフィンする事です。
針から伝わる優しい音楽は
どんなジャンルでも
デジタルの音とは明らかに違います。
大音量でレコードをかけながら
押入れから引っ張り出してきた
昔の雑誌やパンフレットの
関連する画像や情報を
ネットで検索するのが
チョー楽しい!!!
そんでもってYoutubeで
80年代に自分が子供すぎて
見られなかったテレビ番組なども
今になって繰り返し見ている訳です。
今日はテレビというメディアについて
私的願望を述べたいと思います。
今日もお付き合いください。
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ビバ!ネット環境!

私の世代にとって
「インターネットでできる事」の凄さは
並みの変化ではありません。
高度成長期に車や家電が
飛躍的に進化しましたが
それをはるかに超える次元での大きな変化が、
生活に直結しているのです。
そしてありがたいことに
ネットの住人たちは
「シェアの精神」を持って
貴重な画像や動画をアップしてくれます。
子供の頃に見たテレビ番組や
当時ビデオでしか見れなかった映像も
インターネットでほとんど探す事が可能です。
過去と現在、下手したら
未来の予想図まで
全て一度に手に入れる事ができるなんて
10代の私が聞いたら腰を抜かすでしょう。
先日、大変興味深い対談を
Youtubeで見つけて
同じものを繰り返し見ています。
どうやらコレもテレビ番組で
ホストがゲストを呼んで
両者オススメの本を紹介し、
色々なトピックで対談をするという
今でも是非やって欲しい内容です。
そして今私が繰り返し見ているのは
ホストとゲストがテレビという媒体について
真剣に語りあっている回です。

「みんなのテレビ」はどこ行った?

この番組は「クリティクス」という
タイトルで、80年代に深夜番組として
放映されていたようです。
ホストは故・景山民夫氏でした。
私は彼の大ファンで
彼が出演したクイズ番組や
バラエティを好んで見たり
著書をかなり読んでおりました。
今でも一線で活躍している著名人達が
若き日に影山氏と対談しているのを見ると
時空が歪んだような、なんだか不思議な感覚で
違う回を探しては見入っているのです。
何度も繰り返し見ている回の
ゲストはなんと故・野坂昭如氏。
驚いたことに二人は
80年代のこの時に
テレビという媒体に対する
不信感やいわゆるダメ出しを
テレビ番組の中で話し合っているのです。
二人が話しているのは
・テレビが人を使い捨てる
・テレビは人を育てない
・テレビに関わる人間には
 責任感と個性が無い
・テレビは自惚れている
などの内容で、特に面白いと感じるのは
自分の言いたいことは言うべきである。
それには個性と勉強が必要だし
自分の言動に責任を持とうとする。
一流大学出の人間がテレビの世界に増えて
自己主張をする人間が少なくなった、と。
それを「テレビが人を舐めしてしまう」
という絶妙な表現で表わして
「みんなおんなじ、
おばさんみたいな顔になっちゃう」
と評しています。
同じ時代のもっと早い時間には
私たちの大好きだった
「ドリフ」や「ひょうきん族」を
放映していて
家族で揃ってテレビを
見る機会が多かった私は、
当然、テレビはみんなのもの
と信じていました。
今こうして、当時見られなかった
深夜帯の番組を見ても、
この頃はかなり健全な、
「みんなのテレビだった」事が
伺えると思います。
なぜなら同じ「テレビ屋」が
テレビという媒体の批判を
あえて放送していたからです。
出演した二人は
「このままじゃ、テレビはダメになる」
と言い切っておられます。
まさかその状態が
20年30年と続いてもなお
テレビの体質自体は変わらなかった、
なんて、このお二人に想像できたでしょうか。
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こんなテレビはイヤだ!

80年代にこのお二人のように感じていた大人は
少なくなかったのではと思います。
まだその頃は
「まともな文化人」が
生きておられましたし
テレビは他の専門分野から
「人手を借りて」成り立っていた
という背景があるからです。
しかし、現在のように
ここまで左傾化が激しくなると
「大人が見て面白い番組」
なんて、創れる訳がありません。
インターネットの動画サイトの台頭が
若者のテレビ離れに拍車をかけている
と、テレビ屋達は言いますが、
離れてるのは
決して若者だけではありませんし
自分たちの制作能力は棚上げなのか?
と疑ってしまいます。
子供と年寄りに向けて
ある種の意図を持って構成された番組を
「つまらない」と感じるのは
中高年だって同じです。
大人の私たちは
公共電波をテレビが破格の値段で
独占していることに憤りすら感じています。
「もう一度、テレビが
楽しかった頃のような番組を作りたい」
特に芸人でそれを唱える人は
少なくありませんが、
彼らがそれをYoutubeで訴えているのは
なんか滑稽な気がします。
今までテレビ屋だった人達が(出る人も作る人も)
一斉にYoutubeへ流れ込んできたのも
なんか滑稽な気がします。
「テレビを面白くしたいけどできない」
誰にも解決できない難問のようですが、
はたから見れば自分で自分の首を絞めてるだけ。
いっそのこと各局が、80年代に
放送していた自社のアーカイブを
地上波で流しっぱなしにしたら?
と一人妄想している私です。

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