日本語と水

こんにちは、kay(ケイ)です!
近頃またしても
「英語勉強し直そう熱」
が上がって参りまして
もはや単語の暗記なんて
とっくに飽きちゃっているので
慣用句に目をつけたのであります。
私がフォーカスしているのは
主にアメリカ英語なので
イギリスで同じ言い回しが
通用するかはわかりませんが、
慣用句ってすごく面白い!!!
国柄というか、国民性というか

色んなものがにじみ出ますねぇ。
こんな同じ事を表すのに
こんな発想するんだー、とか
歴史と文化の違いを
そこここに感じています。
そしてふと、
日本語の場合、どうなんだろ?
と、我が国の言葉を振り返ってみると
ある特徴に気がついたのでした。
今日もお付き合いください。
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「水」にまつわる慣用句

何かを言い表す時に
例えて使うのが慣用句です。
日本では諺(ことわざ)や
故事(こじ)なども
ちょくちょく使われています。
お気付きの方も多いと思いますが
日本語って「水」を使った
慣用句が結構ありませんか?
水に流す
水が合わない
水をさす
湯水のように使う、とか
ぬるま湯に浸かる、なんてものも。
それから
「汗水流して」ってのも
慣用句に入るんだそうです。
これは知りませんでした。
この、「水」を使ったってのが
とっても日本的だと思うのです。
これがこの国ならではの特徴で
少なくとも米英語では
水だけでここまで多くの慣用句は
見当たらないのです。

土地と歴史と文化的背景

故事や四字熟語などは
もちろん中国に由来するものも
沢山あるでしょうが
ここまで様々な事象を
水を使って言い現わせるのは
それだけの背景があるのです。
まず一つは
日本全土に渡って
豊かな水源があること。
これは当の日本人は
本当に意識していないと思います。
私もそうでしたが、
外国の人達から見れば
日本人は「水」と「安全」は
タダだと思っているフシがあります。
どんな地方でも
ほとんど水に困らないからこそ
稲作があり、風呂文化が栄えた訳です。
それによって作られた言い回しは
決して少なくないでしょう。
もう一つは
「穢れ」(けがれ)という
概念です。
神話から始まったという
嘘のような成り立ちを持つこの国は
いにしえの時代から
八百万(やおよろず)の神として
森羅万象に神々の発現を認めてきました。
そこに仏教が加わり
不浄なもの、理想で無いものを
「罪穢れ」と捉えるようになりました。
穢れを祓うために
神事や儀式が行われ
「水で清める」
という習慣が生まれたのです。
日本人の異常なまでの衛生観念は
(外国人に言わせればですが)
すでに潜在意識の中に埋め込まれていて
それを豊かな水源が支えた、ということです。
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日本人にこそ知ってほしい

外国の友人たちに、言葉の由来や
言い回しの成り立ちを説明すると
とても喜んでくれますが、
こういった背景を
できれば日本人がもっと
知っていくといいのになあ、
と考えるようになりました。
私が英語で友人たちと話した後に
日本語について聞かれたことや
自分でもわからなかったことを
マメに調べるようになったので
今更ですが日本語が面白い、と
「興味の対象」として見ることが
できるようになったのです。
確かに一つの王朝で
神話から始まって
2千年以上も続いた国なんて
他に存在しないので
言語が難しくて奥深いのは
言うまでもありません。
けれど、だからこそ
この国で生まれ育ったということが
大変なアドバンテージになる事も
また事実です。
もしあなたが
他の国の言語を学ぼうとするなら
並行して日本語を
別の角度から見てみて下さい。
それをあなたが学んだ別の言語で
外国人に説明したりすると
かなり深いコミュニケーションが
楽しめると思います。

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