遠山といえば??

こんにちは、kay(ケイ)です!
タイトルを見て心の中で
「金さん!」と思って読んで下さってる方、
ありがとうございます。
私たち同世代でございます(笑)
しかし今回は、またまた和食のお話です。
(ごめんなさいね)
皆さんは「和食で好きなものは?」
と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
私はダンゼン「天麩羅!」と答えます。
最近は小麦をやめてしまったので
嗜好品として月に一回、
ご褒美と言い訳しながら頂いておりますが
肉以外でこんなに満足させてくれる
おかずって他にあるんでしょうか(笑)
で、外国の方たちも
「日本といえば?」なる質問に
「フジヤマ、ゲイシャ、テンプーラ!」
と答える方もいるくらい
好きな日本食ランキングには
かなりの率で入ってくるお料理です。
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なので、今一度
天麩羅の歴史を
紐解いて見たいと思います。
多くの方がすでにご存知かと思いますが
天麩羅は元々はポルトガル料理です。
伝統的な和食の調理法は
煮る、炊く、蒸すが多く
やっと魚を焼くくらいです。
油で揚げるなんて、
天麩羅が伝わってきた室町時代には
非常に高価な、高級なお料理だったと推察します。
(この時代は油が量産できなくて貴重品でした)
鉄砲の伝来とともに
長崎にたどり着いた天麩羅の語源は
ポルトガル語の「テンポーラ(temporas)」
四季に行う斎日という意味があるそうです。
カトリックはその期間に
祈祷と断食を行い肉を断つため
代わりに魚や野菜に小麦粉の衣をつけて
揚げた料理を食べていたんですって。
江戸時代にようやく
庶民の口に入るようになって
日本のファストフードであった
「屋台」では天麩羅をはじめ
うなぎや寿司なども食べられたそうです。
最初の頃はどうも、
衣厚めのフリッターみたいな
感じだったらしいので
日本人が「食感」を求めて
かなり工夫を重ねたんだなあ、
と感心します。
あらゆる分野において
「道を極める」日本人が
追求したのがもう一つ。
それは「盛り付け」です。
和食を食べに行くと
使われている器にため息が。
しかし器もさることながら
美しく盛り付けられたお料理が
輝いて見えるのは私だけ??
皆さんも大皿に乗せられた
揚げ物やお刺身を見た事があるでしょう。
よーく観察すると、あれ
きちんとした法則に則って
飾られているんです。
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お料理を食べる人が
お膳に向かった時に見て、
手前は低く、奥が高くなっているのに
気づきませんか?
ちょっと山のように、
なだらかに、少しだけ奥が高いんです。
そう、これこそ
「遠山」
と言われる盛り付け方なんです。
一つのお膳に奥行きを出して
そこに世界を作ってしまう。
盆栽や造園にも似た
壮大な哲学がそこにはあるんです。
ですので、ぜひ
天麩羅を頂く機会があれば
そこのお店の世界観を
じっくりと目で味わってから、
をオススメします。

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