こんにちは、kay(ケイ)です!
早く大人になりたい
10代をやり過ごし、
カッコイイ大人になりたい
20代を駆け抜けて、
少し待てば大人になれる
30代を謳歌して参りました。
そして
50の呼び声が聞こえる
この歳になって思うのは
「いつまでたっても
大人になれない」
皆さんきっと
思いは同じ、と確信して
お話ししますが
「あの時の私が考えていた大人」
になれてないんだと思うのです。
数日前の事ですが、
地元でちょっと人気の
和菓子のお店で
列に並んでおりました。
私の前には
お着物を着こなした
白髪の女性が。
髪は真っ白だけど、
立ち姿が綺麗で
70代くらいかな?
と思いました。
少し待って
その女性の番になり、
数件の贈り物なのか
お店の方に色々と
お話されていました。
私は急いでなかったので
時間は気にならなかったのですが
思わずその女性の使う言葉に
耳をそばだてました。
近ごろでは聞かなくなった
美しい日本語で
お店のお姉さんに
付け届けの要望を
伝えてらしたのです。
それがねえ、
山の手言葉みたいな
大袈裟な感じでなくて
いい響きなの!
急がない間合と
相手の目を見て微笑む姿は
人の目に留まります。
なんとなく
周囲にいた人たちが
意味もなくニッコリ。
品物が全て揃って
会計が終わった後に
その女性は
「まあ、色々とお手数おかけしました。
有り難う存じます。」
と、20代であろうお姉さんに
会釈すると、私の方に向き直り、
「お待たせしてごめんなさいね、
お先に失礼しました」
と、声をかけてくださった!
反射的に
「急ぎませんので、お気になさらずに」
と返した後に思わず
「キレイな日本語ですねえ」
と口にしてしまいました。
女性は恥ずかしそうに
「そろそろ90なんですよ。
あんまり違う言葉で
若い人に笑われちゃうわ。」
ですって!
90代!ですって!
すごいなあ。。。
という事があり、
私その後考えました。
そしてほんの少しですが
自分がどうして大人になれないか
わかった気がします。
だって今の私には
「こういう大人になりたい」
の、ロールモデルがいないのです。
若い時にずっと見上げていた天井に
手が届いてしまった感じ。
屋根裏には何もなさそう。
つまんないな。
「じゃあ屋根に登ってみよう!」
って考えもしなかったんです、
この女性に会うまでは。
目指すものがないと
登ってるのかどうかも
わからなくなってしまいます。
でも、自分にわからなくても
天井の下の人たちから見れば
確実に私は屋根裏にいるのです(笑)
その高さの違いが
願わくば年齢だけで終わりませんように。
あの女性のように
急がずに、周りを気遣いながら
じわじわと登っていきたいです。
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