「心の声を聞け」
と最近しょっちゅう
耳にするようになりました。
本当に欲しい物なのか、
本当に食べたいものなのか、
本当にやりたい事なのか、などなど。
五十路を目前にして
近ごろ実感していることがいくつかあるんですが、
今日はそのうちの一つをお話しますね。
自分の気持ちに正直に、とか、
よーく自分の意見を考えて、とか、
ヒトは言うけれど
実は「心」が体を支配してるんじゃなく、
「体」が心を養ってくれてるんじゃないかと思うのです。
だって、生まれてから今まで付き合ってきた「自分」は
大きく言えば大脳皮質が作っている自我です。
あ、これ難しいお話をしてるんじゃないんです。
脳みそだって体の一部ですから、
もちろん「自分」は体調の変化に左右されます。
つまり、具合が悪けりゃ気分が沈むワケです。
私は若い時にスポーツや運動を一切しませんでした。
20代、30代はインドアで、
出かけると言えば商業施設をウロつくくらいです。
30代の後半で少しヨガにハマって、
体の正しい使い方(のようなもの?)
が少しわかり始めてきました。
そして体を動かすことに少し自信がついたので、
40歳になった時「やりたかった事を試してみよう!」
と思いたちました。
乗馬やスノーボード、
サーフィンやラフティングなど
今まで全く関わって来なかった世界を
少し覗いてみたのです。
色々やってみて、
私の体はどうやら水遊びが好きらしいことと、
そんなに運動嫌いではなかったことがわかってきました。
これは人生の中でも大きな発見です。
だって体育の授業が大っ嫌いでしたから。
海がいっぺんに大好きになり、
結局今も(ダラダラとですが)
続いているのはサーフィンです。
海に行くために早起きして
水の中で朝日を見たり、
たくさん遊んでクタクタになって早く寝たり、
体を気遣うようになって
食べる物を変えていったりと、
「初めて」の事をたくさんやり始めました。
始めはもちろん
自分が楽しいからだと思っていましたが、
今になって、実は体が喜んでいるのでは?
体調が良いおかげで
私の気持ちも安定しているのでは?
と考え直すようになりました。
前向きに、ポジティブに考えなきゃ!
というようなヘンな力が抜けて、
なーんも気にしなくなりました(笑)
落ち込むことがなくなったので、
「上がらなきゃ!」と
頑張る必要がなくなったのかな?
無感情になった訳ではないので、
笑ったり、悲しんだり、怒ったり、
色々感じながら暮らしていますが
湧いてくる感情は、
前よりもずっと素直な気がします。
なんとなくモヤモヤする、
とか漠然と不安がある、と
毎日を過ごしている人は
たくさんいると思います。
私もそんな気持ちでずいぶん長く暮らしてきました。
でもその気持ちは本当にあなたの気持ちですか?
体の不調があなたの心を揺らしていませんか?
不調に陥った「心」の声を聞く前に
「体」と会話して、
健康な心を作ってもらうほうが
手っ取り早い気がします。
一旦考えるのをやめて、体を動かしてみませんか?
私はアスリートでも、
ジムのトレーナーでもありませんが、
ちょっと運動するのっていいですよ。
1週間も続ければ、悩みが少し減るかもしれません。
早寝早起き、日本人に合う食事。
つい、こないだまで馬鹿馬鹿しいと
思っていた事を続けて一年が経ちました。
今は毎日体調が良い。
おかげで精神状態がすこぶる良い。
もしもあなたがこれを読んで下さって
「なんかしたい」と思えたら
まずはお散歩へ行くのがとってもオススメです。
夜が明ける時にお日様を見に行けたら
もっと素敵な1日を過ごせますよ。
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