【TOPGUN】映画に中身なんかいらない

kayのブログ 映画の話

こんにちは、kayです!

まず最初にお断りしておきますが
今回は先日公開されたTOP GUN Maverickについて
個人的な感想を力いっぱい書いています。

もし、あなたに
この映画を観る予定が今後おありなら
どうぞ他のブログをお読みください。

や、あの映画の話なら
なんでもいいから見ておきたい、という
ちょっと変わったあなたには
ぜひ最後まで読んでいただきたい(笑)

今日もおつきあいください。

kayのブログ

最後のMr.アメリカ(私にとってのね)

思えば80年代に物心ついて
多感な10代で浸ったのは
アメリカのサブカルチャーでございました。

当時、映画といえば2本立てで
昔の映画館の床はコンクリ打ちっ放し。

コンクリなのになぜかベタベタで
上映中にタバコも吸い放題。
売店のお菓子はスーパーに行けば
半額で買えるポッキーなどです。

椅子は木製でギシギシいってた。
ああ、なんか懐かしいな。

そんな地元の古い映画館で
アメリカからやってくるハリウッド映画を
追いかけ始めてからというもの
2人の役者が大好きになりました。

リチャード・ギアとトム・クルーズです。

リチャード・ギアの初期の作品は
年齢的に間に合いませんでしたが
「愛と青春の旅立ち」以降の作品と
トム・クルーズの「カクテル」以降の作品は
全て劇場で見ています。

そして晩年のギア様には
魅力を感じなくなり途中でリタイア(笑)

現在、儀式とも言える形で
必ず劇場に足を運ぶのは
トム・クルーズただ1人となりました。

彼は「アメリカ映画」(ハリウッドスター)の
最後のアイコンだと思っています。

黄金期のグレゴリー・ペックや
ゲイリー・グラント達が築いてきた
「銀幕のスター」像を引き継いで
さらに時代とともに成長している
稀有な存在です。

クリント・イーストウッドと並んで
また、彼とは全く別のアプローチで
永遠に第一線を走ることのできるのが
「トム・クルーズ」という俳優なのです。

これから若い世代がどんどん出てきて
彼らがキャリアを積み上げていっても
「アメリカ映画といえばこの人」
にはならない、なれない気がいたします。

そもそも映画ってなんだ

一昔前には娯楽が少なかったため
私の幼少期の日常の娯楽はテレビでした。

そしてたまの家族のイベントとして
都内に出かけてデパートを見物し(買い物でもない)、
ちょっといい食事をして映画を観る。
というのが我が家の娯楽でした。

10代になってからビデオが普及して
自宅で好きな映画を観れるようになり

テレビで放映される映画と並行して
かなりの数を見た記憶があります。

スター・ウォーズに代表される
CGを使ったSF映画が人気となって
かつてのウェスタン映画のプロットが
宇宙へ飛び出していきます。

一方でアクション映画以外でも
ワールドワイドに様々な国の多彩な作品が
評価され視聴できるようになったので

ヨーロッパのマイナーな映画や
中東の新進気鋭の監督作品など
選択肢は何十倍にも増えていきます。

けれど、数々の作品を押しのけて
「これぞハリウッド!」というような
¥2000じゃ安い!ありがとう!
と言える作品は年間に何本もありません。

正直、今や配信で観れるものがありすぎて
劇場に足を運ぶのは余程のこと、という有様です。

けれどMavericは
いろんなものが億劫になって
ときめきを失ったおじさん・おばさんにこそ
絶対に絶対に見て欲しい!

劇場へ行くしかなかった幼少期を過ごして
その後の映画の歴史と共に育った私たちにとっては
まるでご褒美ような映画です。

1作目と同じカット構成やアンセム、
クレジットのフォントに至るまで
80年代に感じたあの興奮を
思いっきり掻き立ててくれるのです。

しかも最初のクレジットに
ドン・シンプソンの名前が!
一緒に映画界を牽引してきた
トムとジェリーだからこそ
彼の存在を忘れない。
そこだけで1回潤みます(笑)

マッハ10を超えて墜落し
田舎のダイナーに現れるトムの姿は
ライトスタッフを彷彿とさせるものでしたし
ヴァル・キルマーが出るなら
2作目を作ると言ったトムの情熱も
グースの息子をあの設定で登場させたのも
ため息&目潤みものです。

つまり、こういうことなんです。

私たちは映画が大好きで
ずっとリアルタイムで観続けてきて
昔ながらの映画人が
繊細に意図したディティールを
理解できる世代なんであります。

こんなに素晴らしいことってある?(笑)

もちろんF14も登場します。
ほとんどコメディとして。(笑)

そして相変わらず羽織っている
Maverickのフライトジャケットや
ジェニファー・コネリーのファッション。

出てくる車が全部ヴィンテージだったり
トムの乗ってるバイクがKawasakiだったり
最初に彼が整備しているのが
彼の個人所有のP-51戦闘機だったり。。。

メカ好き・ファッションヴィクテムにとっては
宝石箱のような映画でした。

そう、これぞまさしく
「偉大なハリウッドスターが作った超大作」
なのであります。

kayのブログ

中身がないから素晴らしい

こんなに細部にこだわって
意図して作られてはいますが
1作目を知らない
若い世代が見てももちろん楽しめる。

その理由はズバリ
「中身がない」からでございます。

誤解を恐れず言えば、ですよ。
ちゃんと説明しますので。(笑)

つまりね、こういう風に思うんです。
まず、ストーリーがとてつもなくシンプル。
観客に余計な解釈や邪推を挟み込ませない。
隙がなく、シンプルなんです。

「倒さなきゃいけないものがある。」
「守らなきゃいけないものがある。」

これですよ。

顔も声も出さないけど、でも確かに
倒すべき「悪」があって

実態はないけど
絶対に守らなければならない
「絆」がある。

この映画のメッセージは
それほどハッキリしていて
観客全員にしっかりと
伝わってくるのです。

これだけアクションや
細部をきっちり作り込んで
このワンメッセージだけを訴えるって
「娯楽超大作」の原点かな、って
つくづく思います。

IMAXで観たって
¥2500でお釣りがくるような
最高のハリウッド映画です。

もう観られた方は、ぜひ何度でも。
そしてまさかとは思いますが
観られていないそこのあなた。

ブログ読むヒマあったら
チケット買ってくださいな。(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました